大型船の底の赤色ミステリー!その真実と驚きの理由の件

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大型船

船旅や港を訪れるとき、大型船の底部が赤い色をしているのを見かけたことはありませんか?この現象は偶然ではなく、実に興味深い理由が隠されています。この記事では、船底が赤い理由を初心者にも分かりやすく解説します。

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船の防汚塗料とは?

まず、船の底に塗られている特別な塗料について説明します。船は海や川などの水中を移動するため、その底部にはさまざまな水生生物が付着するリスクがあります。カキやフジツボ、アオノリなど、これらの生物が船底に付着することは、船の性能に大きな影響を及ぼします。

そこで、船の底部には「防汚塗料」という特別な塗料が塗られています。この塗料の主要な役割は、船底に水生生物が付着するのを防ぐことです。では、なぜこの塗料が赤いのでしょうか?

亜酸化銅と赤色の関係

防汚塗料の主成分として「亜酸化銅」という物質が使用されています。亜酸化銅は自体が赤い色(銅色)をしており、この色が防汚塗料にも反映されるため、船底が赤く見えるのです。亜酸化銅は水生生物が付着しにくい特性を持っているため、船の底部に塗るのに最適な成分なのです。

例えるなら、家を守るために防犯対策を行うように、船もその「家」を守るために防汚塗料を使用していると考えてください。そして、この「防犯対策」が赤い色をしているため、船の底も赤くなるのです。

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水生生物の付着がもたらす影響

では、水生生物が船の底に付着することで具体的にどのような影響があるのでしょうか。

  1. 重量の増加:船の底に生物が大量に付着すると、その分だけ船の重量が増えます。これにより、船の浮力やバランスが悪くなる可能性があります。
  2. 水流の抵抗の増加:生物の付着により船底の表面が荒れ、水流の抵抗が増大します。水の抵抗が増えると、エンジンがより多くのエネルギーを必要とし、燃費が悪化します。
  3. 経済的損失:上記のような性能の低下により、経済的な損失が生じる可能性があります。

簡単な例えとして、自動車のタイヤに泥が付着すると、その車は普段よりも燃費が悪くなるのと同じ原理です。

まとめ

大型船の底が赤いのは、防汚塗料の主成分である亜酸化銅が赤い色をしているためです。この塗料は、船の性能を維持し、経済的な損失を防ぐために不可欠なものとなっています。船旅を楽しむ際や、港を訪れる際には、この船底の赤い色を見かけたら、船がどのようにして自身を守っているのかを思い出してみてください。

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