【アンビリ】三原山が斜面の割れ目から噴火し自衛隊・海上保安庁をも巻き込み全島民１万人が避難した件

1986年（昭和61年）11月15日、伊豆大島の三原山が565年ぶりに大噴火しました。噴火は、11月15日午後1時頃に山頂火口で始まり、その後、山腹で大規模な割れ目噴火が発生しました。

割れ目噴火では、大量の溶岩が流れ出し、島の中心集落の元町地区の背後まで迫りました。大島町は島民約10,000人全員の島外避難を実施、噴火活動が収まった12月までの約1カ月にわたり本土での避難生活が続きました。

噴火により、島内では約400戸の住宅や農地などが焼失、約1,000人の避難者が発生しました。また、噴火の影響で、伊豆大島と本土を結ぶ定期船や航空便が運休するなど、島の交通や経済にも大きな影響を与えました。

噴火は、1990年12月まで断続的に続きました。その後、噴火活動は収束しましたが、三原山は現在も活火山として監視されています。